
派遣会社に求められるもの
最近、問題になっている派遣スタッフの中途解約だが、派遣という立場から安易に仕事をやめてしまうという。
それぞれに事情があるのも理解できるが、給料をもらっている以上、仕事に対する責任を果たすのは当然のことだろう。
まず、辞める前に「辞めてしまう原因を取り除くことができるだろうか?」「解決できればその仕事を続けられるのだろうか?」を考えてみよう。
たとえば、期間契約中にどうしても仕事に馴染めないなどの理由で辞めたくなる場合もある。職場の雰囲気になじめないこともあると思う。
そんな時、派遣会社に相談すれば、解決することもあるかもしれないし、最近では、専門のカウンセラーを置く会社もあるので利用する事をお勧めしたい。
一般的には、派遣会社に紹介されて仕事を受けた以上、契約を守ることについては社会人として常識だし、中途解約は自分が思った以上に派遣先や派遣会社に迷惑をかけることになる。
契約した就業期間について守るのは、基本的ルールであることは言うまでもない。
派遣スタッフにおこなったアンケートによると、派遣会社から仕事紹介を受ける時、1~3件程で実際もその中から決めるという。
その中で決めてしまう為、後から不満等が出るのかもしれないが、スタッフが期待することは、次のような結果だった。
第1位……希望した条件に合う仕事であれば、応募していない仕事でもよい。
第2位……希望した条件に合う仕事であれば、いつでも教えてほしい。
第3位……仕事が決まらなくても紹介し続けてほしい。
また、契約期間が終わった後に、すぐに次の仕事が紹介してもらえるのかという不安もあるので、契約期間が終了する前にお仕事を紹介してほしいという希望も多く寄せられている。
平成17年に厚生労働省が発表した「労働者派遣事業報告」によると、一般労働者派遣事業に実際に派遣された派遣労働者数は前年度12.3%増になったという。
企業の人事戦略の一部として、派遣会社による人材派遣は、浸透・定着していると言えよう。
正社員採用を抑制するための人員調整や、繁忙時期の人材補充策のような一時的な利用だけでなく、迅速を要求される事業展開の為の人材確保や、多様化する事業へ投入する専門家の確保として多岐にわたって活用されている。
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